コンドットスタッフのA山です。
みなさまごきげんいかがでしょうか。
今回は商品の解説。使用機会が豊富でご注文数も多い人気の商品「屋内用ポスター」です。
屋内用ポスター・クオリティと特徴
「屋内用ポスター」の材料は大きく分けて2種類。「光沢紙」と「マット紙」です。コンドットではここに3種のラミネートを組み合わせられますので、ラミネート無しのパターンと合わせて仕上がりは8種あるということになります。
ここからは紙とラミネート、それぞれの特徴を簡単に解説いたしましょう。
紙
「光沢紙」
印刷業界の方だけではなく、印刷物を発注したことのある方なら「コート紙」という紙の名前を聞いたことがあると思います。世の中の紙印刷物でよくある、ツルツルした光沢のある紙はたいていこの「コート紙」です。
コンドットの「光沢紙」はこのコート紙とよく似た質感の紙です(「光沢紙」といったとき、いわゆる写真用紙のようなテカテカの紙をイメージされる方もいるのですが、それとは異なります)。
この光沢紙、発色はよく、仕上がりのクオリティは上々。街でよく見かける普通のポスター(いわゆるオフセット印刷のポスター)とほとんど見分けがつかないくらいです。コンドットのポスターは大型の水性プリンタで出力するのですが、昨今の水性プリンタは本当によくなったと思います。
厚みにかんしてももそこそこあります。(A山個人の感覚ですが)印刷業界でいうところの110kg程度くらいをイメージしてもらえばよいでしょう。
店頭におけるイベントの告知等々、クオリティはある程度欲しいけど期間限定でかつ部数もそんなに必要としない…そんな用途にはこの光沢紙ポスターを選ぶのがよいでしょう。インテリア等の個人向け用途にもおススメですよ。家族写真をポスターに仕立ててみる、とかいかがでしょうか。
「マット紙」
その名の通り、質感がマットな紙です。印刷物の大原則として、材料に光沢があると発色がよくなるということがあるのですが、このマット紙も、ぶっちゃけ光沢紙の発色には及ばず、光沢紙と同じ絵柄を乗せても少々沈んだ印象になります。と、いうか光沢紙の発色が良すぎるので、相対的に沈んで見えるという感じですね。
しかし、マット紙はそのコストに大きなメリットがあり、格安で大判ポスターを制作できます。クオリティはほどほどでもいいからとにかく安く!という状況にはピッタリでしょう。
質感は印刷でいうところの「上質紙」に一番近いでしょうか。ただ、上質紙より若干きめが粗い印象です。厚みはそこそこあり、これも光沢紙と同じく110kg程度のイメージです。
ちなみに印刷業界では「マットコート紙」のことを「マット紙」と呼ぶケースもあるようです。コンドットのマット紙は非塗工紙(表面コーティングされていない)で、いわゆるマットコート紙とは全く異なりますのでご注意ください。
ラミネート
「UVラミネート」
ラミネートの主目的の一つは表面保護。光沢紙もマット紙もただの紙ですので水には非常に弱いですが、ラミネートを施すことで表面に少々水がはねた程度で傷むことはなくなります。また、看板用の丈夫なラミネートを使用しますのでキズ等にも強くなり、何かが引っかかって破れたりするリスクも軽減できます。
コンドットのラミネートはUV仕様、つまり紫外線をカットする機能が付いているのも見逃せない点。印刷物が劣化する原因はさまざまあるのですが、大きな要因の一つが光に含まれる紫外線です。ラミネートを施すことでこの紫外線をカットし、劣化の速度を緩めてくれます。
ラミネートには光沢の少ないマットと光沢感の強いグロスがありますが、これらは基本的に好みで選んでよいでしょう。
先ほども触れたとおり、光沢のある材料は印刷物の発色をよくします。グロスラミネート使用時は劇的に発色が良くなり、マット紙であっても光沢紙の非ラミネート時に迫るような発色になります。光沢紙にグロスラミネートを施した場合も発色が上がりますが、もともと発色がよい紙なので、マット紙ほどの劇的な違いは出てきません。
マットラミネートは逆に鮮やかさや華やかさを抑えめにしたいときに選ぶとよいでしょう。さらさらした質感で、色味も相まって落ち着いた高級な印象になります。
また、グロスラミネートは表面の光沢感がひじょうに強く、周囲の照明を反射して絵が見づらくなるケースがあります。マットラミネートも反射はするのですが、ぼんやりと弱い反射に抑えます。この特性も状況によって考慮に入れてもよいでしょう。
「パウチラミネート」
先のUVラミネートは片面のみに施しますが、このパウチラミネートは表裏をラミネートします。紙をパッキングするイメージで、周囲には「ミミ」と呼ばれる約5mmくらいの透明なフチがつきます。
このラミネートの一番の特徴は何かというと、紙にコシが出るところです。小さめの紙であれば立てても折れ曲がらないくらいのコシが出ます。
パウチラミネートもラミネートですので、先に挙げたような表面保護効果ももちろんあります。ただ、キズに対する耐久性もものすごく高いというほどではなく、UV効果もありません。両面をラミネートするので防水効果も両面に及びますが、貼り合わせている隙間から水が入ることもあり過信は禁物。コシがあることから誤解されやすいのですが、そもそもこのパウチラミネートというのはラミネートの中では薄手のほうで、ラミネートとしては簡易な部類ととらえたほうがよいでしょう。
表面はグロス調ですので、発色を補強するという特徴もしっかり持っています。マット紙でもかなりキレイな色になりますよ。なお、光沢紙の場合はやはり大きな発色効果は感じにくいですので、パウチラミネートは基本的にマット紙と合わせるのがよいでしょう。一般的にも、パウチラミネートはマット紙に合わせるのが定番です。
パウチラミネートの印刷物は飲食店のメニュー等に好んで使用されます。両面ラミなのである程度丈夫ですし、少々の水分がはねても平気。発色がよく、コシも強くて閲覧や保管がしやすい、コスト感もそこそこあって頻繁に入れ替えても痛くない…などなどの特長からでしょう。
と、いうわけで屋内用ポスターのご紹介でした。
ご注文はこちらから!
https://base-print.com/user_data/poster_in
今回もA山がお送りしました。
また会う日までお健やかにお過ごしください!