パネル印刷物解説「屋外用パネル」

コンドットスタッフのA山です。
みなさまごきげんいかがでしょうか。

今回は「屋外用パネル」についての解説です。

アルミ複合板とIJシート

コンドットで「屋外用パネル」と呼んでいるのは「アルミ複合板+IJシート貼り込み」の板のことです。では、アルミ複合板とIJシートとは何ぞや?

 

アルミ複合板
いわゆる「アルポリ」と言われる板で、お仕事等の中で聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。この「アルポリ」は商品名(略称)で、一般名称としては「アルミ複合板」です。
これはその名の通り、アルミの薄い板で発泡性の樹脂をサンドした板で、丈夫で軽量、低コストという特長があります。アルミ表面は加工がしてあり、両面テープや接着剤、シール類との相性がひじょうに良好です。厚さはいろいろあるのですが、世の中で使用されるものはほぼ3mm厚です。わずか3mmという感じがしますが、この厚さでもなかなかの強度があります。
もう一つの特長が、丈夫なのに加工性が高いということ。わかりやすく言えば「切り抜きやすい」。木板、金属板やアクリル樹脂に比べると圧倒的に加工しやすく、穴あけはもちろん、矢印型、円形など、様々な形状に切り抜くことができます。コンドットには業務用の大型カット台が設備されており、このカット台で異形カットのご要望に対応しておりますよ。

IJシート
IJシートと一口に言っても、実は「インクジェットプリンタで出力したシート」を指すに過ぎず、その種類はさまざまです。ここで使用されるのは業界で「塩ビ裏グレー」と呼ばれる材料。こいつは読んで字のごとく、裏面がグレー色の塩ビシートです。裏のグレー色は粘着剤の色でして、要するにこれは巨大なシールなんですね。IJシートに用いられる材料の中でももっともスタンダードなものです。
この塩ビ裏グレーにグラフィックをプリントするわけですが、そのインクには「溶剤インク」が用いられます。これは家庭用インクジェットプリンタに搭載される染料インクや顔料インクとは全く異なり、溶剤をベースとしたインクです。

上記の材料を用いてプリントしたシートに、仕上げとして光沢調かマット調の塩ビラミネートを施したものが、ここでいう「IJシート」。シート・ラミは塩ビ、インクは溶剤系ですので、水で溶けたりにじんだりすることがないのです。

(なお、コンドットで販売されている「塩ビシート」は、ここで紹介したIJシートと同じものです)

 

さて、「屋外用パネル」とは?

本題の「屋外用パネル」ですが、コンドットにおいては上記の「IJシート」と「アルミ複合板」を貼り合わせたものをそう呼んでいます。注目したいのが、アルミ複合板もIJシート(塩ビ裏グレー)も実際に世の中で使用されている看板の材料そのものであるということ。ビルについている看板、壁についている看板、駐車場の看板…実はかなりの割合で「アルミ複合板+IJシート」なんですね。

つまりコンドットの「屋外用パネル」って、そこらで見かける看板そのものなのです!ゆえに対候性はバツグン。屋外に掲示していても、雨でふやけることはもちろんありません。ちなみに、汚れた場合は中性洗剤水等をしみこませた布等でお掃除もできますよ(※1)。さらに、コンドットのIJシートは光線による退色を少しでも遅らせるようUVカット機能をもつラミネートを施しています(※2)。

さらに言うなら、「屋外用パネル」はアルミ複合板ベースで出来上がっているので、大きさや厚みの割に軽量で丈夫です。貼付されたIJシートの表面だって、看板用だけあってなかなか強いです。簡単に破けるものではありません(鋭い金属等で引っ掻いたりするとさすがにダメですが)。

このように、丈夫・軽量・低コストで対候性が高く異形カットもできる。まさに屋外使用のために生まれたパネル、それがコンドットの屋外用パネルなのです。

 

※1 お掃除は表面と裏面のみにとどめ、IJシートとアルミ複合板の間に水分が入りこまないようご注意ください。

※2 使用される環境によって退色までの期間は異なります。

まとめ

「屋外用パネル」について、いかがでしたでしょうか。通販で手軽に本格の看板が手に入るとは、すごい時代になったものですね~。

 

屋外用パネルのご注文はこちらから

https://base-print.com/user_data/panel-outdoor

 

それではみなさま、今回はA山がお送りしました。
また会う日までお健やかにお過ごしください!