【材料の知識】11/「メディア別お手入れ方法」

コンドットスタッフのA山です。
みなさまごきげんいかがでしょうか。

 

コンドットにはさまざまな商材がございます。中でも屋外に設置するものなどは、期間が経過するにつれて汚れがちですよね。そんな商材のお手入れ方法について、疑問に思っている方も多いようです。

と、いうわけで、今回は「シート類のお手入れ」にかんする情報をお届けいたします。

「屋内用パネル」「等身大パネル」「グラフィッククロス」

これらは言ってしまえばただの紙です(パネルは中身は樹脂ですが、表面は紙です)。水には弱いので、基本的に「から拭き」のみのお手入れです。いずれも乾いた柔らかい布でやさしく拭いてください。

 

「屋内用ポスター」

これも紙なので「から拭き」でのお手入れです。ただ、例外があり「屋内用ポスター」はオプションでラミネートを施すことができますよね。ラミネート付きの場合は表面は水に強いですので、水拭きもOKです。ただし、裏面はただの紙ですので、フチ付近を拭くときはウラ側に水・湿気が回らないように注意してくださいね。お手入れに使う布は固く絞っておきましょう。

 

「吸着シート(吸着ターポリン)」「ウォールステッカー」

これらは塩ビなので水で破れたり溶けたりはしませんが、ラミネートが施されておりませんので、やはりから拭きのほうがよいでしょう。

塩ビのラミネートというのは本当に強いもので、防水性や引っ掻き等に対する耐久力はラミあり・なしで雲泥の差があるのです。

 

「屋外用パネル」「電飾フィルム」「塩ビシール」「床シート」

これらは塩ビ製のシートに塩ビ製のラミネートを施すのが基本の商材ですので、水等にはきわめて強いです。お手入れも水を使ってOKです。

 

ちなみに、看板屋さんはこれらの表面を拭くときに水以外の液体を使ったりもしますね。最も使うのは「メタノール」。アルコールですね。汚れを落とす能力が非常に高いので愛用されています。
一般の方ですとメタノールは手に入りにくいかもしれません。そんな場合は中性洗剤を使ってもOKです。水に溶かした中性洗剤を含ませた布を絞り、表面を拭いてやりましょう。
逆に使ってはいけないのは溶剤や溶剤の含まれた液体です。シートの表面を傷めてしまいます。
家庭のお掃除でよく使われる重曹水なども使うのはやめておいた方がいいでしょう。汚れはよく落ちますが、これも表面を傷つけてしまいます。

お手入れの仕方ですが、水にはきわめて強いと書いたものの、さすがにびしょ濡れになるような掃除の仕方はやめましょう。
これらのシートは、裏面の糊も溶剤糊なので水に溶けることはありません。しかし、糊と下地の間に水が入り込むというのがマズイのです。シートと下地の間に水分が浸入すると、当然ですがシートと下地の間にすき間ができます。結果、糊の傷みや下地との相性にかかわりなく、シートは剥がれるわけです。お手入れの際は表面を絞った布等で拭き、フチから水等がシートの裏側に浸入しないように注意してください。
床シートなどはついホース等でザーッと水洗いしたくなりますが、これも絞った布で表面を拭き掃除するようにしてください。

 

「屋外用ポスター」

これは少し特殊で、合成紙+ラミネートという構造です。合成紙も樹脂なので水には強いのですが、塩ビほどではありません。表面は「塩ビシール」たちと同じようにお手入れして問題ありませんが、裏面はあまり水に濡れないようにした方がよいでしょう。

 

「グラフィックマット」

「塩ビシート」類に準じたお手入れ方法が可能です。裏面を拭くのもかまいません。ただし、ゴム+IJシート+ラミネートの3層構造ですので、フチから水が入り込まないよう、さらに注意したほうがよいでしょう。

 

まとめ

と、いうことでお手入れ方法のご紹介でした。
期間が経つとシート類の汚れはどうしても目立ってきます。お手入れの際は適切な方法でよろしくお願いします。

 

それではみなさま、今回もA山がお送りしました。
また会う日までお健やかにお過ごしください!