【材料の知識】7/「塩ビシール」

コンドットスタッフのA山です。
みなさまごきげんいかがでしょうか。

 

今回ご紹介するのはコンドット商材で「塩ビシール」。
コンドットの人気商材といえば屋内用パネルや屋内用ポスター等が代表的なのですが、看板屋としての「株式会社ベース」にとっては「塩ビシール」がメイン中のメイン商材。それもそのはず、「塩ビシール」は現代看板の基本となる材料なのです。

 

「看板」の基本材料

コンドットでは「塩ビシール」としていますが、看板業界では「塩ビ裏グレー」と呼ばれることの多い材料です。読んで字のごとく、裏面がグレー色をしているので「塩ビ裏グレー」なのですが、このグレーは粘着剤の色。要するに「塩ビシール」は塩ビのシートのウラ側にグレー色の粘着剤が仕込まれたシールということです。
この「塩ビシール」は、巷に設置されている看板の大半に使われているといっても過言ではありません。

 

以前ご紹介したこともありますが、現代の看板は「アルミ複合版」の下地に「IJシート」を貼ったものが多く、この「IJシート」というのはほぼ「塩ビ裏グレー」です。つまりコンドットの「塩ビシール」は、現在みられる本格の看板と変わらない材料ということ!屋外での長期間使用前提なので、水や光にも強く、大変丈夫です。

 

また、昨今の看板用プリンタの性能向上はめざましく、巨大な看板をプリントするという目的ゆえに苦手としていた「発色」や「細かい文字の表現力」等は昔の機械と比べるとものすごく改善されています。いまや看板用のプリンタは、オフセット印刷やデスクトッププリンタに迫るクオリティを持っているといっても過言ではないくらいで、画質についても問題なくオススメできますよ。

 

「塩ビシール」の特徴

それではここから、コンドットの「塩ビシール」の特徴を具体的にご紹介しましょう。

 

シート+ラミネートの2重構造

「塩ビシール」はシートとラミネートの2重構造になっております。シート部分にグラフィックを出力し、そこにラミネートを施すという構造です。
この「ラミネート」が大きなポイントで、シートの強度を劇的にアップしてくれます。シート単体の時と比べて段違いに破れにくく、傷もつきにくくなります。光線による退色も緩やかになり、表面保護の効果と相まってシートが長持ちするようにもなります。

 

逆に「ラミネートなし」はできるのかというと、出力したシートにラミネートをかけなければいいだけですから作るのは簡単です。しかしラミなしだとシートが縮みやすくなりますし、強度もかなり落ちます。シートにコシが生まれませんので貼るのも難しくもなります。一言で言うと、扱いのハードルがかなり高くなるんですね。全くないとまでは言いませんが、プロの看板業界でもラミなしのシートはあまり使われないですね。
上記の理由から、コンドットでは一般のお客様への販売には適さないという判断のもと、ラミなし塩ビシールの受付はおこなっておりません。ご理解くださいませ。

さて、「塩ビシール」の特徴の話に戻りますと、質感はグロス調かマット調を選択可です。グロス調の場合は色味もかなり鮮やかになりますね。表面はぴかぴか輝くような感じになり、たいへん華がある雰囲気になります。マット調は落ち着いた高級感ある雰囲気になります。光の反射も少なくなるので、例えば屋外看板の場合はかなりの割合でマットラミネートが使用されますね。

 

出力最大幅は1200mm。最大長は2400mmとさせていただいております。データはこれ以内に納めてご入稿ください。

 

適用できる下地

基本的には、平滑な面であれば「塩ビシール」を貼ることができます。例えば金属面、ガラス面、アルミ複合版などには問題なく貼り付きます。巷の「塩ビシール」もたいていこれらの面に用いられています。
プラスチックにも貼り付きますが、相性の悪いプラスチックもあります。PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET等は付きが悪かったり、付いても表面にエアーのブツブツが出たりすることがありますのでご注意ください。プラスチックなら塩ビ板やアクリル板には問題なく使用できます。
一方、ざらざらした面には貼り付きません。木材、コンクリート、エンボス加工の入ったガラス、壁紙等には付かないか、付いても非常に弱い貼り付きとなります。

 

強度と耐水性

先ほども触れたとおり、ラミネートのおかげで強度はかなり強いです。よほどパワフルな人でないと破るのは難しいですし、金属等でしっかり引っ掻かないと傷もなかなかつきません。

 

水にも非常に強いです。なにしろ「塩ビシール」には水で溶ける・傷む材質が一切使用されておりませんからね。シートとラミネートは塩ビ製、インクは溶剤インク、裏面の粘着剤も溶剤ベースで水に溶けないものです。水浸しになったとしても乾けば何の問題もありません。
「塩ビシール」は屋外の看板に使用されている材料そのものですから、そのあたりは盤石というわけです。

 

再剥離性能あり

「塩ビシール」には再剥離性能があります。これは一言で言うと「剥がしやすい」という性能です。非再剥離のシートだと、剥がそうとしたらシートが細く裂けて大部分が剥がれず、それを剥がそうとするとまたシートが裂けて剥がしきれない…の繰り返しになり、剝がすのにとんでもない手間がかかることがあるんですね。また、ウラの糊が下地にべったり残ってしまい、それを除去するのに大変な思いをすることもあります。
再剥離シートだとそういうことはほぼなく、1枚のシートが1枚のままで剥がれてくれます。糊残りも、下地によって多少は起こることもありますが、かなり少なく抑えてくれます。

 

それから、誤解されやすい点なのですが「再剥離」はあくまで「剥がしやすい」ということで、「剥がして再度使える」という意味合いではございません。剥がしたら再使用はできませんのでご注意くださいね。

 

異形カットOK

「塩ビシール」は異形カットも可能です。入稿の形式はパネル類の異形カットと同じです。イラストレーター上でデザインレイヤーとカットラインのレイヤーを分けてデータをお作りください。デザイン部分には塗り足しをつけるのをお忘れなきようお願いいたします。(白フチがある場合は塗り足しは必要ありません)

 

 

と、いうことで「塩ビシール」のご紹介でした。
押しも押されもせぬ看板の基本材料。プロが使うのと全く同じ材質です。ぜひ活用してくださいね。

 

ご注文はこちらから。

 

それではみなさま、今回はA山がお送りしました。
また会う日までお健やかにお過ごしください!