コンドットスタッフのA山です。
みなさまごきげんいかがでしょうか。
イラストレーターをさわっているとき、
・キーボードを打つ手元がぶれていつもと違うキーを押した
・マウスカーソルがズレていつもと違うメニューをクリックした
なんてことが起こって画面が変になっちゃった…やばいアンドゥ(ctrl+z)しても戻らないぞ…なんて経験はないでしょうか。まさに初心者あるあるで、A山もよく陥っておりました。
と、いうわけで、今回は小ネタ&お役立ち情報として「イラストレーターの画面が変になった時、何が起こっていてどうやったら戻るのか」をご紹介しましょう。
でも、そうなったときは焦りますが、タネが分かれば実は大したことないことが実に多いんですよね(笑)。
焦る…画面が変わった7つのケース
イラレの画面が変になるパターンはたくさんあるのですが、全部を網羅するのはぶっちゃけ無理!なので、代表的な症状(?)を7つ、ご紹介いたしましょう。これで画面が変になった系のトラブルは結構解決するんじゃないでしょうか。
ケース1:画面が線だけになった!
これは「アウトラインモード」に画面が切り替わっています。
アウトラインモードはオブジェクトを線だけで表示し、選択も面部分を無視して線部分だけで行うようになるもので、本ブログでも何度が紹介したことがありますね。
元に戻すには画面上部「表示」メニューの一番上「アウトライン」をクリックすればOK。見た目だけの問題なのでオブジェクトの変化はありません。
ケース2:パレットが全部消えた!
続いて、カラーとかレイヤーとか整列とか、パレットというパレットが全部消えちゃった!というケース。これはたぶん、キーボードの「tabキー」にうっかり触れてしまっていますね。
「tabキー」は今出ている各種パレットをいったん隠すショートカット。隠すだけのことなので、もう一回「tabキー」を押してやれば全部再出現いたします。
ケース3:変な模様がいっぱい出てきた!
これはうっかりショートカットキーを押してしまい各種「グリッド」が現れてしまっています。「普通のグリッド」「遠近グリッド」「透明グリッド」のどれかだと思いますので「表示」メニューのなかにある該当のグリッドを「隠す」命令を選択して隠してやればOK。
ケース4:アートボードの外が白いんだけど…
アートボードの外側、いつもはグレー色なのになぜか白い。作業しづらい…これは「オーバープリントプレビュー」状態になっています。詳しい説明は省きますが、「オーバープリント」という印刷手法にかかわる確認用モードで、動作も重くなりますので、普通は使う必要がないです。これも「表示」メニューの上の方の「オーバープリントプレビュー」を選ぶといつもの状態に戻ります。
ケース5:選択しても選択できない?
オブジェクトを選択したのにパスもアンカーポイントを示す色つき線が現れない。これはオブジェクトがロックされていると考えるのが普通です。
ところが、色つき線は出てないけどオブジェクトは動かせる(=ロックされていない)という奇妙な状態のことがあります。
これは「境界線を隠す」が有効になっていると思われます。パスやアンカーポイントの色つき線は、表示させなくすることも可能なんですね。これも「表示」メニューから「境界線を表示」を選べばいつもの状態に戻ります。
ケース6:「プレゼンテーションモード」
「表示」メニューの中にある「プレゼンテーションモード」。興味本位で選ぶと下の画面のようになって固まった、うんともすんともいわない…となってしまいます。これは画面共有やプロジェクター投影でのプレゼンの時に余計なものを消して表示するモード(だと思います、たぶん。A山も使わないモードなのでよくわからない笑)で、復帰は「Esc」キーを押すだけ。
イラストレーターに限らず、画像を扱うソフトの類ではこの種のモードは結構実装されていて、たいてい「Esc」キーで復帰ですよ。
ケース7:「アートボードの周りの赤い線」
これは以前にも触れたことがありますが、「断ち落とし」位置の基準を示す線です。アートワークには一切影響がない人畜無害な線(?)ですが、目障りな場合は「ファイル」メニューの「ドキュメント設定」のなかに「断ち落とし」を設定する箇所があるので、そこをすべて「0mm」にすると消えます。
数値を入れると拡縮もできますので、断ち落としを作る場合は基準線として活用してもよいでしょう(と、いうかそれが本来の使い方)。
と、いうことで小ネタ集みたいな回でした。
読んでいただいてお分かりかと思いますが、画面の見た目が突然いつもと全然変わったときは「表示」メニューにその原因があり、その中のどこかを触れば元に戻ることがほとんどです。
変化の内容も、何かの基準線を一時的に示してくれているだけだったり、出力後の見た目をプレビューしてくれているだけだったりと、アートワークに影響を及ぼすようなことはほぼありません。落ち着いて元に戻してやればOKですよ。
それではみなさま、今回はA山がお送りしました。
また会う日までお健やかにお過ごしください!