コンドットスタッフのA山です。
みなさまごきげんいかがでしょうか。
今回は「屋外用ポスター」の解説です。
「屋内用ポスター」は少し前にご紹介しましたが、いろいろ特徴はあっても結局紙ですのでイメージしやすかったかと思います。
これに対して「屋外用ポスター」と言われても、普通のポスターと何が違うのかはいまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか。
コンドットの「屋外用ポスター」は２種類ご用意しており、それぞれ材質も用途も異なります。
ポスターに「掲示」以外の用途なんてあるの？と思われるかもしれませんが、用途とは「非電飾用」と「電飾用」のこと。そのあたりも含め、２種のポスターを解説してまいりましょう。
１「屋外用合成紙ポスター」
合成紙というのは聞きなれない言葉かもしれません。合成紙は紙といっても、合成樹脂を原料として作られており、いわば「紙状のプラスチック」です。よって耐水性があり、水でふやけたり破れたりすることがありません。選挙ポスター等、屋外使用が前提となる印刷物にはこの合成紙が用いられていることがほとんどです。
そして合成紙にはもう一つ特長があります。それは「丈夫さ」。合成紙は普通の紙と同じようにペラペラで軽いのですが、普通の紙より格段に丈夫です。簡単にビリッと破けたりはしないのです。
ちなみにですが、合成紙を指す言葉として「ユポ」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。「ユポ」も合成紙ですが、じつはこれは商品名です。厳密にはユポ・コーポレーションという大手合成紙メーカーの商品だけが「ユポ」です。あまりにメジャーなので、合成紙の代名詞みたいになっているのですね。
でも、ユポ以外の合成紙にも世の中にはたくさんあります。それぞれ別メーカーの商品ですので差異はありますが、合成紙としての特徴はおおむね共通しています。コンドットが販売する合成紙も「ユポ」ではなく別メーカーの商品です。とはいえ、合成紙としてのクオリティにはなんの問題ありませんよ。
さて、そんな合成紙ですが、コンドットでは合成紙のなかでも「溶剤用」の合成紙を用い、「溶剤プリンタ」で出力をかけます。「屋外用パネル」の回でもご紹介しましたが、「溶剤プリンタ」は家庭用に多い染料や顔料のインクを使うプリンタとは異なり、水に溶けない溶剤インクを用いるプリンタです。主に看板制作の用途に用いられており、「屋外用合成紙ポスター」はこちらを使用して制作されているのです。
さらにコンドットでは「屋外用合成紙ポスター」にグロスかマットのＵＶラミ加工もできます。（ＵＶラミの詳しい解説は「屋内用ポスター」の回でさせていただいたのでそちらをお読みいただけるとうれしいです）
このラミ加工を選んでいただくと、もともと丈夫な合成紙がさらに丈夫になり、しかも劣化の大きな原因になる紫外線への防御にもなります。直射日光が当たるなど、紫外線の強い環境下での使用を想定する場合はラミ加工もご検討されるとよいでしょう。
２「屋外用電飾フィルム」
こちらは先の「屋外用合成紙ポスター」とは似て非なるものです。「屋外用電飾フィルム」のベースは厚手のＰＥＴフィルム。「屋外用合成紙ポスター」と同じく樹脂製ではあるものの、質感は紙とは全く異なり、まさにプラスチックという感じ。厚みはそこそこあり、プラ製の下敷きなどよりは薄く、食品等のプラ袋よりは厚いくらいでしょうか。色は乳白色で、ここに溶剤プリンタでグラフィックを出力します。
この材料の大きな特徴が「半透過」、つまり光を通すという点です。冒頭で触れた「電飾用」というのはこの特徴に基づきます。つまり、内部に電気的な照明が設置された装置にセットして使う前提のポスターということです。…というと難しそうですが、平たく言えば「発光する看板」に使うものということですね。これに対して先の「屋外用合成紙ポスター」は光を通しませんので、外側からの照明で閲覧する「非電飾用」ということになります。
「屋外用電飾フィルム」がよく使われているのは「ＬＥＤポスターパネル」に対してでしょう。通常の「ポスターパネル」はポスターをセットする額縁ですが、内部にＬＥＤが仕込まれていて、板面全体が光るようになっているのが「ＬＥＤポスターパネル」。これにセットされているのはたいていこの「屋外用電飾フィルム」で、街の店舗でもよく見かけます。みなさまも探してみてください。
「ＬＥＤポスターパネル」は通販等でも簡単に手に入るので、コンドットで電飾ポスターを調達すれば、光るポスターサインを低コストで手に入れることも可能ですよ。
「屋外用電飾フィルム」にもＵＶラミネートを施すことが可能です。「屋外用電飾フィルム」はたいていの場合、アクリル等の透明カバーの内側に挟みこんで使用しますので、その場合はラミ加工なしでも特に問題ないのですが、装置の仕様等で表面が露出する場合はラミネートをしておいた方が無難でしょう。
と、いうわけで屋外用ポスターのご紹介でした。
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今回もA山がお送りしました。
また会う日までお健やかにお過ごしください！